イノセントラヴ~不実な社長と契約結婚~
俺は吹雪が用意したスーツを着こみ、ネクタイを結ぶ。
「吹雪お前は今日から出社しなくてもいい。菜穂と一緒に居ろっ」
「よろしいですよ。菜穂様には色々と悠真様のお世話の引継ぎしないといけませんし」
「それよりもお前…芦沢のコト、菜穂に何か話したか?」
「何も・・・」
「口が裂けても、芦沢が亡くなったコトは言うなよ・・・」
「そんなコト、言えるワケないでしょ!!芦沢の死には悠真様が深く関わっているのですから」
「そうだな・・・」
芦沢は事故死とされているが、事故にしては不自然な点が多かった。殺されたと思う方が自然で、その根底には俺が深く関わっている。
芦沢は俺が依頼した仕事で殺されたかもしれない。
芦沢が掴んだ我が『周防ホールディングス』の機密は妹である菜穂に託したと俺の携帯にメッセージが残されていたが、彼女自身、芦沢の行方を捜していた。
確かにメッセージの声は芦沢の声。
あの様子を見ると菜穂は何も知らない。
まぁ、時間はたっぷりある。
まずは、会長である叔父を驚かせてやろうーーー・・・
「吹雪お前は今日から出社しなくてもいい。菜穂と一緒に居ろっ」
「よろしいですよ。菜穂様には色々と悠真様のお世話の引継ぎしないといけませんし」
「それよりもお前…芦沢のコト、菜穂に何か話したか?」
「何も・・・」
「口が裂けても、芦沢が亡くなったコトは言うなよ・・・」
「そんなコト、言えるワケないでしょ!!芦沢の死には悠真様が深く関わっているのですから」
「そうだな・・・」
芦沢は事故死とされているが、事故にしては不自然な点が多かった。殺されたと思う方が自然で、その根底には俺が深く関わっている。
芦沢は俺が依頼した仕事で殺されたかもしれない。
芦沢が掴んだ我が『周防ホールディングス』の機密は妹である菜穂に託したと俺の携帯にメッセージが残されていたが、彼女自身、芦沢の行方を捜していた。
確かにメッセージの声は芦沢の声。
あの様子を見ると菜穂は何も知らない。
まぁ、時間はたっぷりある。
まずは、会長である叔父を驚かせてやろうーーー・・・