イノセントラヴ~不実な社長と契約結婚~
《4》愛は要らない

菜穂side~

「いってらしゃいませ。周防社長」


「行ってくる前にお前に言いたいコトがある」

「何ですか?」


「俺のコトは悠真さんと呼んでくれ」


「分かりました。悠真さん、いってらしゃい」


「それと後…キスがしたい」


「ええ~っ!?あの・・・吹雪さんと来亜さんも居るコトですし」


「社長、朝から悪ふざけが過ぎます。行きますよ」

来亜さんが眼鏡を弄りながら悠真さんをエレベーターの中に押し込んだ。


「行って参ります。菜穂様」


「いってらしゃい」


私と吹雪さんは大手を振って二人を見送った。


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