イノセントラヴ~不実な社長と契約結婚~
時間さえあれば、店頭に足を運んでコーヒーを購入し、椅子に座って密かに彼女を盗み見る。
「ここでしたか・・・」
「吹雪?」
「兄貴が社長は何処だとオフィス中を探し回っていましたよ」
「後少しで飲み終わるから、少しだけ待ってくれ」
「また、芦沢さんを見てるんですか・・・」
吹雪は俺の視線の先を辿り、面白そうに笑う。
「俺はコーヒーを飲んでいるだけだ。誤解するな。吹雪」
「本当に誤解ですか?」
「分かった。帰る」
俺は飲みかけのコーヒーを手に持って立ち上がった。
でも、彼女が芦沢の妹だと知り、状況が変わってしまった。
彼女とはもっと違う出会い方をしていれば、良かったと後悔の毎日。
幼少時に実の母親には金の為に捨てられ、愛は要らないモノだと思っていた。
でも、そんな俺は菜穂に恋をした。
彼女の兄の芦沢のコトを考えると菜穂にとって俺は兄を死に追いやったかもしれない男。
たった一人の家族を俺のせいで亡くしたと知れば、彼女は俺を憎むだろう。
俺は愛してはいけない人を愛してしまったんだと思う。
「ここでしたか・・・」
「吹雪?」
「兄貴が社長は何処だとオフィス中を探し回っていましたよ」
「後少しで飲み終わるから、少しだけ待ってくれ」
「また、芦沢さんを見てるんですか・・・」
吹雪は俺の視線の先を辿り、面白そうに笑う。
「俺はコーヒーを飲んでいるだけだ。誤解するな。吹雪」
「本当に誤解ですか?」
「分かった。帰る」
俺は飲みかけのコーヒーを手に持って立ち上がった。
でも、彼女が芦沢の妹だと知り、状況が変わってしまった。
彼女とはもっと違う出会い方をしていれば、良かったと後悔の毎日。
幼少時に実の母親には金の為に捨てられ、愛は要らないモノだと思っていた。
でも、そんな俺は菜穂に恋をした。
彼女の兄の芦沢のコトを考えると菜穂にとって俺は兄を死に追いやったかもしれない男。
たった一人の家族を俺のせいで亡くしたと知れば、彼女は俺を憎むだろう。
俺は愛してはいけない人を愛してしまったんだと思う。