イノセントラヴ~不実な社長と契約結婚~
東京セレブの御用達とも言える高級スーパーにドキドキしながら恐る恐る足を踏み入れた。
生産者のハッキリとした無農薬の野菜が沢山陳列されていた。
どの野菜も取れたてのように瑞々しい。
しかし、値段の高さに言葉を失い、私は茫然と立ち尽くす。
「どうしたの?」
「いえ・・・やっぱり…高いですね」
私は吹雪さんの耳許で囁いた。
「躊躇う必要は有りません。値段は気にしないで下さい。菜穂様の旦那様は悠真様なんですから」
「でも…」
「早く旬の食材を使った献立を考えて下さい」
私は吹雪さんに背中を押され、店の奥へと強引に押し進められていく。
一粒5000円の苺とか7000円のメロン。
果物も庶民の私が絶対口に出来ない高級品。
メロンの前で立ち止まっていると吹雪さんが私と一緒にメロンをジッと見つめて来た。
「菜穂様はメロンが食べたいんですか?」
「別に」
「構いませんよ」
吹雪さんが買い物カゴにメロンをそっと入れる。
「で、今夜何を作るか?決めました?菜穂様」
「筍が気になっているんですか・・・」
「筍ですか…では、筍を持ってきます」
吹雪さんは私にカートを任せて、筍を取りに行った。
今夜の夕食のメニューは筍がメインとなった。
生産者のハッキリとした無農薬の野菜が沢山陳列されていた。
どの野菜も取れたてのように瑞々しい。
しかし、値段の高さに言葉を失い、私は茫然と立ち尽くす。
「どうしたの?」
「いえ・・・やっぱり…高いですね」
私は吹雪さんの耳許で囁いた。
「躊躇う必要は有りません。値段は気にしないで下さい。菜穂様の旦那様は悠真様なんですから」
「でも…」
「早く旬の食材を使った献立を考えて下さい」
私は吹雪さんに背中を押され、店の奥へと強引に押し進められていく。
一粒5000円の苺とか7000円のメロン。
果物も庶民の私が絶対口に出来ない高級品。
メロンの前で立ち止まっていると吹雪さんが私と一緒にメロンをジッと見つめて来た。
「菜穂様はメロンが食べたいんですか?」
「別に」
「構いませんよ」
吹雪さんが買い物カゴにメロンをそっと入れる。
「で、今夜何を作るか?決めました?菜穂様」
「筍が気になっているんですか・・・」
「筍ですか…では、筍を持ってきます」
吹雪さんは私にカートを任せて、筍を取りに行った。
今夜の夕食のメニューは筍がメインとなった。