イノセントラヴ～不実な社長と契約結婚～

「筍のあく抜きに糠を使用するんだ。知らなかったなぁ」

「糠がなければ、お米のとぎ汁とか、生米を入れてもいいんですよ」

｢菜穂様って物知りだね」

「料理は昔から作るの好きだったから・・・」


私の夢は自分の店を開くコト。
私の料理は美味しいと言って何度でもお客様に足を運んで貰える評判の店を持ちたい。

「将来的には店とかオープンさせるの？」


「出来れば・・・」


｢へぇー…俺は料理苦手だけど。叶うといいね。その夢」

「うん」


吹雪さんは靨を作り優しく笑う。

「夕食の準備は菜穂様に任せるよ」


吹雪さんは大欠伸して、リビングのソファに転がった。

そしてそのままお昼寝。


私は一人で夕食作りに勤しむのだった。