イノセントラヴ~不実な社長と契約結婚~
筍ご飯、筍のてんぷら、筍の煮物、筍のお吸い物。
「今が旬とは言え・・・」
「吹雪の料理を食べるよりいいだろ?」
食に淡白な悠真さんに味の感想は期待しない方がいいかもしれない。
「この筍ご飯、美味いぞ。来亜」
お吸い物を飲んでいた来亜さんは悠真さんに促され、筍ご飯を口に運んだ。
無表情に咀嚼する来亜さん。
悠真さんよりも食にこだわりの強い彼の反応が気になった。
「来亜さんのお口には合いますか?」
「美味しいです、菜穂様」
「来亜さんにそう言って頂けて嬉しいです。おかわりもありますから、ぜひ食べて下さい」
「菜穂お前、来亜のコト贔屓してないか?」
「贔屓、別に・・・
悠真さんもおかわりが欲しいなら、言って下さいね」
「悠真さんもって・・・その言い方が気に入らない。菜穂お前は俺の妻だ。常に俺を優先しろ」
「妻と言っても…期限付きですし」
「期限付きだけど…妻だ。ほらほら、おかわりだ。菜穂」
悠真さんは2杯目の筍ご飯を装うように空の茶碗を私に向かって突き出す。
「今が旬とは言え・・・」
「吹雪の料理を食べるよりいいだろ?」
食に淡白な悠真さんに味の感想は期待しない方がいいかもしれない。
「この筍ご飯、美味いぞ。来亜」
お吸い物を飲んでいた来亜さんは悠真さんに促され、筍ご飯を口に運んだ。
無表情に咀嚼する来亜さん。
悠真さんよりも食にこだわりの強い彼の反応が気になった。
「来亜さんのお口には合いますか?」
「美味しいです、菜穂様」
「来亜さんにそう言って頂けて嬉しいです。おかわりもありますから、ぜひ食べて下さい」
「菜穂お前、来亜のコト贔屓してないか?」
「贔屓、別に・・・
悠真さんもおかわりが欲しいなら、言って下さいね」
「悠真さんもって・・・その言い方が気に入らない。菜穂お前は俺の妻だ。常に俺を優先しろ」
「妻と言っても…期限付きですし」
「期限付きだけど…妻だ。ほらほら、おかわりだ。菜穂」
悠真さんは2杯目の筍ご飯を装うように空の茶碗を私に向かって突き出す。