イノセントラヴ~不実な社長と契約結婚~
来亜さんと吹雪さんは先に食べ終わって、自室へと篭ってしまった。

リビングを中心に左奥が二人の居住スペース、右奥が私達の居住スペースとなっていた。


良く喋る吹雪さんが消え、ダイニングルームが静かになった。

缶ビール片手にスマホを弄る悠真さん。

私はデザートの静岡クラウンメロンを味わいながら口に運ぶ。


「メロン好きなのか?」


「まぁまぁ好きです」


「そう言えば、俺のメロンは?」


「冷蔵庫の中にあります。食べますか?」


私は椅子から腰を上げて、冷蔵庫からメロンを出し、悠真さんの前に置いた。


「どうぞ」

「隣に座れ」

私を来亜さんの座っていた椅子に座らせる。私がキョトンと悠真さんを見つめているとフォークに突き刺したメロンを口に運んで来た。


「食べさせてやるから食えよ」

「ええ~っ!?け、結構です。私の分、まだありますし」

「遠慮すんなよ。メロン好きなんだろ?」


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