イノセントラヴ~不実な社長と契約結婚~
「俺の父である会長の悪事を暴くのは危険だと思うけど」
「無傷では居られないコトは覚悟の上だ」
「お前だって周防家の人間だ」
「そうだ。俺は周防家の次期当主」
『周防ホールディングス』の全権を持つ者。
「俺の自由だ」
「自由か・・・でも、周防家は誰一人お前を認めていない。存在すらも認められてないかもな」
莉人は甘いマスクだが、言葉は毒舌。
周防家の人間でありながらも、俺を敵対視するコトなく、色々と俺を窘めてくれた。
幼い時はよく遊んだ。
でも、味方ではない。だけど…莉人は周防家の中で唯一信頼できる人間かもしれない。
赤字続きのこの会社の社長として就任させられ、もう7年・・・
会社を黒字にして、デペロッパー事業を拡大し、このビルを都心に建設した。
このビルは俺の成功の証。
「でも、認めさせてやるんだよ」
「社長、そろそろ会議の時間です」
来亜が俺と莉人の会話に水を差した。
「莉人、話は終わりだ」
莉人もスマホを撫で、時間を確かめた。
「会長よりも先に芦沢の妹に会わせてくれ。悠真」
「構わないが・・・」
「楽しみにしている」
莉人は軽く笑って、ソファを立って帰ってしまった。
「無傷では居られないコトは覚悟の上だ」
「お前だって周防家の人間だ」
「そうだ。俺は周防家の次期当主」
『周防ホールディングス』の全権を持つ者。
「俺の自由だ」
「自由か・・・でも、周防家は誰一人お前を認めていない。存在すらも認められてないかもな」
莉人は甘いマスクだが、言葉は毒舌。
周防家の人間でありながらも、俺を敵対視するコトなく、色々と俺を窘めてくれた。
幼い時はよく遊んだ。
でも、味方ではない。だけど…莉人は周防家の中で唯一信頼できる人間かもしれない。
赤字続きのこの会社の社長として就任させられ、もう7年・・・
会社を黒字にして、デペロッパー事業を拡大し、このビルを都心に建設した。
このビルは俺の成功の証。
「でも、認めさせてやるんだよ」
「社長、そろそろ会議の時間です」
来亜が俺と莉人の会話に水を差した。
「莉人、話は終わりだ」
莉人もスマホを撫で、時間を確かめた。
「会長よりも先に芦沢の妹に会わせてくれ。悠真」
「構わないが・・・」
「楽しみにしている」
莉人は軽く笑って、ソファを立って帰ってしまった。