イノセントラヴ~不実な社長と契約結婚~
そして、悠真さんともさよなら・・・

吹雪さんの話してくれた悠真さんの境遇には同情する。

でも、悠真さんが私をコトを愛しているとは思えない。

彼の機嫌を損ねないように、妻役を完璧に演じてやり過ごなければならないが、彼を見ていると切なくなる。




このビルで働く女性の憧れの人・悠真さん。


彼は人が羨む沢山もモノを持っていた。

逆に私には何もない・・・

無心に働いて、日々の生活をしていくだけで精一杯の人間だった。


浴槽にのんびりと浸かって休む時間もなかった。




見せかけの妻だけでは満足できない欲深い自分が居た。


悠真さんが私を愛していなくても、私は彼を愛している。




< 63 / 235 >

この作品をシェア

pagetop