イノセントラヴ~不実な社長と契約結婚~
「今すぐ、ペンダントを渡して貰おうか?菜穂」

悠真さんは性急に言い放った。


「・・・た、確かにありました。でも、ペンダントから抜き取って、隠しました」


「菜穂お前知らない素振りを見せて…最初から知っていたのか?」


「はい」


私は悠真さんとの関係を続けたくて嘘を付いた。
切ない嘘だった。


「強引に尋問して、彼女の口を割らせますか??悠真様」

「尋問って・・・」

「カラダにモノを言わせたらいいんですよ」


「それは・・・」


来亜さんの眼鏡の奥の瞳が容赦のない鋭い視線に変わる。

「・・・中身は見たのか?」

「いいえ」

「そうか…やっぱりお前も知っていたのか?」

「私だって…そう簡単にこんな贅沢な暮らしを手離したくありません。
だから、私が満足するまで・・・悠真さんには機密の在処を教えません」


「貧乏な暮らしに戻りたくないのか・・・わかった」



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