イノセントラヴ~不実な社長と契約結婚~
菜穂side~
悠真さんは朝一番に私を再び、紗江さんの働くブティックに連れて行った。
「いらっしゃい。悠真。今日はどんな服をお探しかしら」
紗江さんは、ごく自然に悠真さんを呼び捨て、接客する。
親しげな二人の仲に胸の奥の少しだけ痛んだ。
「紗江、ここからここまでの服全部買うから、精算頼む」
悠真さんは私に何も訊かず、目の前に並んだ服を全部購入した。
「奥様に選ばせないの?」
「菜穂に選ばしたら、時間がかかる。いいから、早くしてくれ」
「分かりました。暫くお待ちください」
紗江さんは他の従業員達と総出で、悠真さんの選んだ服をラックから外した。
私達はレジ前の休憩スペースのソファで精算を待つ。
「美容院と美容サロンを予約しておいたから、今購入した服を適当に着て、13時に54階のレストランに来い。
一緒にランチコースを食べる」
「今日の話ですか?」
「そうだ」
「急に言われても・・・今日は吹雪さんと買い物に行く予定で」
「吹雪には俺から言っておく。
それに、今夜は取引先の会食だ。晩メシは要らない」
多忙な悠真さんが私の為に時間を割いている。それは嬉しいコトだと思って黙って、悠真さんに従った。
「いらっしゃい。悠真。今日はどんな服をお探しかしら」
紗江さんは、ごく自然に悠真さんを呼び捨て、接客する。
親しげな二人の仲に胸の奥の少しだけ痛んだ。
「紗江、ここからここまでの服全部買うから、精算頼む」
悠真さんは私に何も訊かず、目の前に並んだ服を全部購入した。
「奥様に選ばせないの?」
「菜穂に選ばしたら、時間がかかる。いいから、早くしてくれ」
「分かりました。暫くお待ちください」
紗江さんは他の従業員達と総出で、悠真さんの選んだ服をラックから外した。
私達はレジ前の休憩スペースのソファで精算を待つ。
「美容院と美容サロンを予約しておいたから、今購入した服を適当に着て、13時に54階のレストランに来い。
一緒にランチコースを食べる」
「今日の話ですか?」
「そうだ」
「急に言われても・・・今日は吹雪さんと買い物に行く予定で」
「吹雪には俺から言っておく。
それに、今夜は取引先の会食だ。晩メシは要らない」
多忙な悠真さんが私の為に時間を割いている。それは嬉しいコトだと思って黙って、悠真さんに従った。