イノセントラヴ~不実な社長と契約結婚~
トランクに積み込まれた爆買いした洋服。
トランクの中だけでは納まらず、後は宅急便で届けられるコトになった。
「私一人では着れませんよ」
「女物を俺に着ろと言うのか?」
「そんなコトは言ってませんけど・・・」
「お前は社長の妻だ。ちゃんと着飾って貰わなくては困る。いいから、俺の為に着飾れ」
彼は彼なり考え、私を喜ばせようとしている。
それは全部・・・機密を手に入れる為。
そう思うと何だが良心が痛んで、胸が苦しくなる。
私の嘘を信じて尽くそうとしている悠真さんを思うと、本当のコトを話したくなるが、憧れの人にこうして特別扱いされる心地よさがこの上ない幸せを運んで来た。
「ありがとうございます」
「夫として綺麗になった妻を見たいと思うのは当然のキモチだ」
「妻と言われても…私達は…入籍していません」
「そうだな。でも、俺の妻はお前だ。菜穂」
運転する吹雪さんはどんな表情で私達の会話を耳にしているのだろうか、そう思うと赤面する。
唯の契約結婚ではなさそうなラブラブ振り。
やはり、悠真さんは女性のエスコートには手慣れ、女性が喜ぶ言葉と行動も理解している。
素直には喜べそうにないが、悠真さんに対する想いは強くなる一方かもしれない。
トランクの中だけでは納まらず、後は宅急便で届けられるコトになった。
「私一人では着れませんよ」
「女物を俺に着ろと言うのか?」
「そんなコトは言ってませんけど・・・」
「お前は社長の妻だ。ちゃんと着飾って貰わなくては困る。いいから、俺の為に着飾れ」
彼は彼なり考え、私を喜ばせようとしている。
それは全部・・・機密を手に入れる為。
そう思うと何だが良心が痛んで、胸が苦しくなる。
私の嘘を信じて尽くそうとしている悠真さんを思うと、本当のコトを話したくなるが、憧れの人にこうして特別扱いされる心地よさがこの上ない幸せを運んで来た。
「ありがとうございます」
「夫として綺麗になった妻を見たいと思うのは当然のキモチだ」
「妻と言われても…私達は…入籍していません」
「そうだな。でも、俺の妻はお前だ。菜穂」
運転する吹雪さんはどんな表情で私達の会話を耳にしているのだろうか、そう思うと赤面する。
唯の契約結婚ではなさそうなラブラブ振り。
やはり、悠真さんは女性のエスコートには手慣れ、女性が喜ぶ言葉と行動も理解している。
素直には喜べそうにないが、悠真さんに対する想いは強くなる一方かもしれない。