イノセントラヴ~不実な社長と契約結婚~
着ていた下着を着け、彼と同じバスローブを着ると畳んだスーツを持って、再び寝室に。


「遅い」

悠真さんは煙草を吸いながら、スマホを弄っていた。


「すいません。それよりも悠真さん…脱いだ服は何処に?」

「バスルーム出た所にクローゼットがあっただろ?そこにかけておけばいい」

「分かりました」

私はバスルームの前に戻り、クローゼットの扉を開いた。

クローゼットの中には悠真さんの脱いだスーツとシャツ、ネクタイが掛けられていた。


「早く掛けろ」


寝室に居たはずの悠真さんが私を追い駆け、背中を抱き竦めて来た。


「はい」

悠真さんの吐息が私の耳許を首筋を擽る。


スーツを掛け終えると、悠真さんは私の足許をすくい上げ、お姫様抱っこした。

この後に及んで、逃げる気はないけど、これほどまでに強引な行動を見せる悠真さんに私は慄くばかり。



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