イノセントラヴ~不実な社長と契約結婚~
「俺は菜穂が欲しかった・・・」

「悠真・・・」

悠真さんは最後まで…私の言葉を訊かず、ベットに入り込み、カラダを寄せて来た。

「疲れてないですか?」

「俺をその気にさせて、それはないだろ?」

「その気だなんて・・・」

不敵な微笑を見せて、バスローブの腰紐を自ら解いて、逞しい上半身を露わに見せる。


そのまま私の横たわる場所に移動し、静かに乗り掛かる。新婚らしい天蓋付きのベットが僅かに軋んだ。


「いつになったら、俺に機密の在処を教えてくれるんだ?菜穂」

「それは・・・」

「強情なオンナだな」


悠真さんは甘さを込めて言うと額にそっとキスした。


私は捕らえられた獲物で、彼は弄ぶかのようにカラダを翻弄し続ける。


切なさにも似た感情にカラダが茹だり、瞳が涙で潤む。

「欲しいのか?」


彼は極限まで堪え、吐き出すように私の全てを奪う。


二人で互いの欲情に流されていき、深まる夜を共に過ごした。


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