イノセントラヴ~不実な社長と契約結婚~
「菜穂お前、誰と話しているんだ?」
私を置いてけぼりにしていた悠真さんが般若のような顔で腕を掴んだ。
「ほら、レストランでお会いした草壁さんと居ました」
「それは分かっている」
「芦沢さん・・・スイーツですよ」
草壁さんは色んな種類のスイーツを一つのお皿に乗せて戻って来た。
「ありがとうございます」
悠真さんの怖い視線を頬に感じながら皿を受け取った。
「婚活パーティじゃないですよ。草壁さん。貴方だってフリーランスのコンサルタントなら営業に行ったらどうですか?」
「・・・」
草壁さんは瞳を伏せ、暫し考え込む。
「言っておきますが、彼女は俺の妻となる女性です」
「それは失礼しました。
周防社長」
「岩佐さんの紹介とは言え、貴方の起用は考えさせて頂きますよ。草壁さん」
「それは困ります」
悠真さんと草壁さん、私の知らない所でビジネスの話が始まっているようで。
草壁さんの方が困惑した雰囲気で悠真さんのご機嫌を伺う。
「草壁さんの人脈拡大を考えて、パーティに誘ったのに」
「それは申し訳有りません。周防社長の厚意を無碍にしたつもりはないんですよ」
「じゃ俺と一緒に来て下さい。とびっきりの人を紹介します」
「あ…はい。ありがとうございます」
草壁さんは非常にマズい表情で悠真さんと再び人の輪に紛れてしまった。
私を置いてけぼりにしていた悠真さんが般若のような顔で腕を掴んだ。
「ほら、レストランでお会いした草壁さんと居ました」
「それは分かっている」
「芦沢さん・・・スイーツですよ」
草壁さんは色んな種類のスイーツを一つのお皿に乗せて戻って来た。
「ありがとうございます」
悠真さんの怖い視線を頬に感じながら皿を受け取った。
「婚活パーティじゃないですよ。草壁さん。貴方だってフリーランスのコンサルタントなら営業に行ったらどうですか?」
「・・・」
草壁さんは瞳を伏せ、暫し考え込む。
「言っておきますが、彼女は俺の妻となる女性です」
「それは失礼しました。
周防社長」
「岩佐さんの紹介とは言え、貴方の起用は考えさせて頂きますよ。草壁さん」
「それは困ります」
悠真さんと草壁さん、私の知らない所でビジネスの話が始まっているようで。
草壁さんの方が困惑した雰囲気で悠真さんのご機嫌を伺う。
「草壁さんの人脈拡大を考えて、パーティに誘ったのに」
「それは申し訳有りません。周防社長の厚意を無碍にしたつもりはないんですよ」
「じゃ俺と一緒に来て下さい。とびっきりの人を紹介します」
「あ…はい。ありがとうございます」
草壁さんは非常にマズい表情で悠真さんと再び人の輪に紛れてしまった。