イノセントラヴ~不実な社長と契約結婚~
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「多賀のヤツ…酔ってたのか?」

悠真さんはベットルームに入るなり、上着を脱ぎ、ネクタイを緩めるとそのままベットにダイビングした。


「悠真さん・・・スーツ脱がないとシワになりますよ」

私は耳許で揺れていた真珠のイヤリングを外して、ドレッサーにおいてあったジュエリーケースに入れた。


私の言葉に悠真さんは何も返さない。


「悠真さん?」


私は転がった悠真さんの方に歩み寄り、ベットの横に腰を下ろした。


悠真さんは瞳を閉じて寝る体勢に入っていた。


「悠真さん??」


「今夜はダメだからな。疲れた。寝るぞ」


瞳を開き、私を見て言う。でも、彼の瞳は再び睡魔に誘われ、閉じてしまった。


「だから…スーツを脱がないと」

私は寝ようとする悠真さんを叩き起こす。

「じゃお前が脱がしてくれ」


悠真さんは瞳を開き、意地悪な光を湛えて甘えた。


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