イノセントラヴ~不実な社長と契約結婚~
「無理です」

「何で無理なんだよ!?全く」


悠真さんは眠たい眼をこすりながら、カラダを起こした。

外では決して人に隙を見せない悠真さんが見せる一面に、胸がキュンとする。


「アイツらの中では、お前はもう俺の妻だ」

Yシャツを脱ぎ、シャツを脱ぎ捨て、上半身を露わにする。


「眠気が覚めた。風呂に入る。お前も来いよ。菜穂」

「ええ~っ!?」

「私は…一人で入ります。悠真さんお一人でどうぞ」

「俺の睡魔を奪っておいて、それはないだろ?菜穂」

「一緒なんて・・・恥かしいです」

「今更だな…ほら、行くぞ」

悠真さんは羞恥で狼狽する私をお姫様抱っこした。

「これで、逃げられないぞ。菜穂」

私をお姫様抱っこして、逃走を阻止する悠真さんの常套手段とも言える行動。

私は大人しく彼の首許に両手を回した。

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