ドリーミィ✡ マジカリア
夢を見た。
それは、可笑しな夢だった。
そこは狂った世界で。
何もかもがあべこべで。
何もかもが壊れていて。
灰色に染まった果てない空からは、赤い雨が降り注いでいた。
でこぼこでごつごつしたコンクリートの地面には大量の時計が落ちていた。
その時計の中には13時まで時間が記してある物や、
いわゆる時計回りとは逆に廻っている物もあった。
その時計だらけの可笑しな世界の中、
灰色がかった淡い水色の髪をハーフアップにしておだんごにまとめた女の子と、
灰色がかった空色の髪を2つにわけおだんごにした女の子が
手を繋いで佇んでいた。
2人は色違いの可愛らしいワンピースをきていて、2人とも長い前髪で片目が隠れていた。
2人のうちの片方の女の子が、何かを叫んだ。
………そこで、その夢は終わった。