ドリーミィ✡ マジカリア
翌日の朝、具合もすっかり良くなったので、双葉と一緒に家を出た。
「あっ、苺花ちゃんおはよ~!昨日は大丈夫だった!?」
教室に入るとすぐに百合ちゃんが声をかけてくれた。
「う、うん!大丈夫…。ごめんね心配かけちゃって……」
「良かったー、もう、びっくりしたよ?」
あはは……、と苦笑いを返す。
私もよく分からないのだから、説明のしようがない。
「夕和ちゃんと奏多ちゃんは?」
「あぁ、夕和とカナはいつも遅いから。まだ来てないよ。
あの2人はいつも一緒に登校してるんだ」
「へー、そうなんだ……でも、もうチャイムが…」
「うん、遅刻もよくある。」
「……そうなんだ」
間に合うかな…
夕和ちゃん達…。
―その時、チャイムの軽快な音が響いた。
あ、チャイム、鳴っちゃった…
と、ほぼ同時位に夕和ちゃんとカナちゃんが勢い良く教室のドアをガラリと開けた。
「間に合った!?ギリギリセーフだよね!?」
「うぁ~、ヤバかったぁ~!」
「カナが遅いから!!」
「う~、だからごめんってぇ~」