ドリーミィ✡ マジカリア
「同化……?それってどういう…」
こと…と言う前に百合ちゃんが言った。
「そうだね、端的に言えば、夜魔を長く放置したら夜魔を産み出した少女までが夜魔になる、ということだね」
「つまり」百合ちゃんは鞄から何かを取り出しながら言った。
「少女達には、誰しも化け物に成る可能性がある。そう言うこと」
それは、私でも理解できる言葉だった。
いや、本当はその言葉の意味を理解したくなかったから分からない振りをしていたのかもしれない。
「え、そんな…そんな事が、本当に…」
そう言った私の声は思っていたよりも震えていて、一気に不安と恐怖が募る。
「でも大丈夫。そうならない為に私達、『魔法少女』がいるの」
百合ちゃんはふと微笑み、鞄から取り出した物を見せた。
―コネクトリムキー。
ノアちゃんはそう言っていたか……
百合ちゃんが取り出したそれは、マリア先輩が持っていたコネクトリムキーとやらと、極めて似た物だった。
違うところは、表面のガラス面の奥に埋め込まれている宝石がマリア先輩の物はオレンジの花だったが、百合ちゃんの物は水色のダイヤの形。というところと、
背面の大きなリボンも宝石部分と色合わせしたかの様な水色。と言うところだろう。
マリア先輩のコネクトリムキーは全体的にオレンジ色だったが、百合ちゃんのコネクトリムキーは水色っぽい。
「これはコネクトリムキー。魔法少女の必須アイテムで、これを使って夜魔を探すの」
「それで…夜魔を……」