ドリーミィ✡ マジカリア
「久しぶり!変わってないね~!!」


何か思い出しそうになったけれど、百合ちゃんの声が私の思考を遮った。


「…あ、うん。百合ちゃんは、結構変わった…ね?」


「あー、そうなのかな。まぁ、転校してからイメチェンしたからね」


そう。私の親友、百合ちゃんは、小学校4年生の時に町の中心部に転校してしまったのだった。


それ以来、私は一人の時間を過ごす事が多くなってしまった。


「…でも、どうして苺花ちゃんがこの中学校に?」


「あぁ、私、この春からこの町に引っ越してきたんだ。
母が仕事の都合で、海外にいて。
私と妹は日本に残ったから、
この近くのマンションに妹と二人暮らしなの」


「えぇ~!?嘘~!
マジで!!すご~いっ!!」


百合ちゃんが、大きな声で叫んだ。
周りの人達が一斉に振り向く。


「あ、あははは…」


「あっ、ごめん…!」




まぁ、驚くのにも無理はないと思うし、しょうがないとは思うけど…





「え~、なになにぃ?どうしたのぉ~?」

「誰ー?その子」



百合ちゃんと一緒に話していた派手な女の子達が寄ってきた。


「あー、ごめん。この子は苺花ちゃん。私の親友!」


「あっ、一ノ瀬苺花です。よろしくお願いしますっ!」


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