ドリーミィ✡ マジカリア
「へー、苺花ちゃんね!こちらこそよろしくー。私は 麻生夕和。ゆうわって呼んで~。
あ、タメ口でいいからね。」
濃いチョコレート色の髪をサイドにポニーテールにした若干つり目がちのその女の子は、お洒落が好きな様だった。
やはりとても派手だ。
中1にしては高身長な彼女は大人びた顔立ちと、髪型やメイクも相まって高校生くらいにも見えた。
「苺花ちゃん?」
「…あ、ごめんね。」
つい惚けてしまった。
苺花は、会った人を外見も内面も即座に観察してしまう癖がある。
まぁ、大体の人はそうだろうが、苺花の場合、少し度を越しているのだ。
「ねーねー。苺花ちゃんの事いっちーって呼んでもいいー?」
「うん、いいよ。」
「ねぇ、いっちーってさ、めっちゃ可愛いよね。私初めて見た時びっくりしちゃったぁー、この世にこんな美少女がいたのか!って。」
「え、えぇー。ゆうわ…ちゃんの方が絶対可愛いと思うけどっ…。」
こんな可愛い子が、私みたいな地味な子に、
『可愛い』だなんて。
お世辞だと思うけど……
やっぱり少し恥ずかしい。
っていうか、やっぱり名前呼び捨てするの、慣れてないから恥ずかしいなぁ…。
もうちゃん付けでいいよね…
と、勝手に自己完結してみる。