ドリーミィ✡ マジカリア
「ねーっ!苺花ちゃん凄く可愛いよねっ!
カナも思ったっ!!」
アーモンド型の青い目をしていて
胸の下辺りまである黄色の縦巻きロールヘアーを下ろした可愛らしい女の子がかなりテンション高めに言った。
「あっ、ごっめーん!自己紹介忘れてたぁ~!!
カナはぁ~、戸部 奏多って言うのぉ~!!
カナたんって呼んでねっ♪
あっ、苺花ちゃんの事、カナもいっちーって呼ぶねっ!」
「こらカナ~、一気にまくしたてないの!いっちー引いてるじゃん。」
「え!?あ、いやいや、引いてなんてないよ。
あ…えっと、カナ…たん…ちゃん?
これから、よろしくね。」
すると、いきなりカナちゃんが抱きついてきた。
「いっちーホントかわい~いっ!!
いっちーは、今日からカナのお気に入りに決定っ!!」
「わ、わゎっ、カナ…ちゃん?」
急に抱きつかれた為に少し照れてしまう。
友達とこんなスキンシップをとるのは初めての経験だった。
「カナ、いきなりとばさない。」
百合ちゃんが若干呆れ顔で言う。
「んもぉ~、二人ともノリが悪いよぉ~…」
「あ、えっとごめん…私は大丈夫だよ?」
二人に咎められているカナちゃんがなんだか不憫に思えてきて、慌てて言った。
「別にいいのよ。カナにはこれくらいは言わないと。」