気になる!
「本だけじゃないんだ。臭いに敏感なのっ
て。」


次の瞬間、美鶴はひどく驚く事になる。


凌の表情は初めて見るもので、取り繕う事も
出来ず、誤魔化すこともしようとしなかった
本当の凌がそこにあったからだ。


凌はため息をついてから言う。


「…そうじゃなくてさ。
気になってるヤツの事ならそういう事、
気づきやすいだろ。」





【終】
< 35 / 40 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop