俺様ホストに拾われて
弥生さんというと
涙目になりながら何かを話そうとしてた。
図太いのはどっちなんだか。
「なんだ、まだ言いたいことあるのか」
まぁ、そんな一方的なら言いたいことなんて
山ほどあるだろうね。
「………じゃん」
「は?」
声が小さくて
私も全然聞こえなかった。
「だから!
この子だってお客さんじゃん!
なのにあんな待機室にいて
他のホストスタッフに
迷惑かけてるじゃん!」
だから私、客じゃないって。
来たくて来てるわけでもないし
他のスタッフも勝手にいてくれるだけだけど。