俺様ホストに拾われて
女には持たせたくない。
なーんて有りきたりな理由なのかな?
いや、この人に限ってそんな優しさはない。
見られたくないものでもあるの?
なんかそう考えたら不安になってきた。
「そ。もういいよ」
こんなことで喧嘩したところで
意味がないのもわかるし子供っぽいなんて
わかりきってる。
でも不安に感じてしまうと
こうなってしまう。
洸琉はいきなり私が不機嫌になったことに
わけがわかってなかった。
「なに、怒ってんだよ」
「怒ってない」
そう返事をして
玄関のドアをあけ靴を脱ぎ
まっすぐ自分の部屋に入っていった。
何してるんだろう、自分。