俺様ホストに拾われて
「お義母さん、お義父さん。
気にしないでください。
俺もちょっと油断してましたし
殴ってしまったので」
「ありがとう、洸琉くん。
これからも娘の姫華を
宜しくお願いしますね!?」
「はい、もちろんです。
必ず幸せにしてみせます」
洸琉…………。
さっきまでの不安が消えていく。
自分があんなことで不安になって
怒るなんてほんと子供すぎと思った。
「ふふ、姫華、愛されてるわね〜!
優が捕まって家にいないけど
これじゃあ、帰ってこないか」
寂しそうな嬉しそうな顔で
そんなことを言うから戸惑った。
確かにお兄ちゃんも家にもういない。
洸琉のお世話になるのも
もうないんだと思うと複雑な気分。
きっと今ここで
私が実家に戻ると言っても洸琉は
止めないであろう。
かと言って残りたいと言ったら
素直に受け入れてくれると思う。
どうしたらいいのかな……。
って考えていると
いきなり洸琉が話し始めた。