俺様ホストに拾われて





「お義母さん、お義父さん。
気にしないでください。
俺もちょっと油断してましたし
殴ってしまったので」





「ありがとう、洸琉くん。
これからも娘の姫華を
宜しくお願いしますね!?」





「はい、もちろんです。
必ず幸せにしてみせます」





洸琉…………。





さっきまでの不安が消えていく。





自分があんなことで不安になって
怒るなんてほんと子供すぎと思った。





「ふふ、姫華、愛されてるわね〜!
優が捕まって家にいないけど
これじゃあ、帰ってこないか」





寂しそうな嬉しそうな顔で
そんなことを言うから戸惑った。





確かにお兄ちゃんも家にもういない。





洸琉のお世話になるのも
もうないんだと思うと複雑な気分。





きっと今ここで
私が実家に戻ると言っても洸琉は
止めないであろう。





かと言って残りたいと言ったら
素直に受け入れてくれると思う。






どうしたらいいのかな……。





って考えていると
いきなり洸琉が話し始めた。





< 311 / 369 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop