相沢さんは漫画家でした。





「そんでさ、その時の相沢さんの顔がさ、すっげえかわいくてそれで」


「うっせえ!!」

ドスッと俺の頭を叩く

「いった!」


見下ろした体育館からは校長先生の
マイク越しの声が聞こえてくる



始業式サボってケンと屋上に来た


先生にはバレないため、サボってる人はちらほら居る


そして今絶賛、相沢さんトーク真っ最中だ



「しかもお前さ、前まで相沢さん怖いっつってたじゃん 何で急に目覚めたわけ?」

ケンが首をかしげる

「よく見えなかったけどさぁ、以外と顔かわいいくって、

なんかいい匂いした!!あと華奢!だった」



いわゆるギャップ萌え?というやつなのだろうか


「まあ、前みたいに性格で騙されんなよw」




「そ、そうだよな、少しは学ばないと」


元彼女との記憶がよみがえる



「結構はやくにまた彼女できるかもなー!」






「いやまだ、好きって事ではないし、単に気になるってだけ、で付き合うとかそんな!」



「とか言いつつ顔真っ赤」


「うっせえ!こ、これはりんご病だ!」


「近寄んなうつるわ」


「この野郎っ」


「あとさ、たしか相沢さんって…」

キーーーンコーーーンカーーーン


「「はっ!!!!」」


予鈴がなった


「も、戻ろう!」




ヤバイ!みんな教室戻ってくる!


ダッシュでケンと屋上から教室にもどった



ついた時にはまだ誰もいなかった




セーフ…!



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