『鳥』になる瞬間。

｢｢｢｢｢はいっ！！！｣｣｣｣｣
と、部員全員がメガネの捜索に当たった。あの部長でさえも、｢やべえよ･･･早く見つけないと千早に殺されるぞ･･･｣とか言って、顔面蒼白で探していた。
俺もなんとなく探していると、不意にこちらを見た佐々木先輩が｢たむっちぃいい！後ろぉぉお！！！｣と叫んだ。
｢え？｣と後ろを見た。するとーーー、
｢おい･･･エンドレスジャンプは終わったのか･･･？｣と、死んだ目で俺の頭を鷲掴みにする藤崎先輩が。
｢い･･･いえ･･･まだです･･･｣
｢ほう･･･？いい度胸だな･･･。なるほど、お前の全国に対する気持ちはそんなものだったのか･･･｣
｢いえ･･･、あの、メガネを探したらすぐに｣
｢メガネを探したら？･･･ふん、そんなあまっちょろい考えじゃ強くなんてなれないんだよ、全国舐めすぎなんだよ｣
｢す、すみませ･･･｣