『鳥』になる瞬間。



「ちいは跳ばなくて大丈夫よー。あんたはまだ復帰したばかりだし、とりあえず階段やってきて」
「はい、お願いします」
「・・・・・・」
・・・・・・・・・なんてこった。
あの『天才ジャンパー』の跳躍が見れないだと?!
「俺はあの人のジャンプから何かを学ぼうとしていたのに・・・」
「おーい、たむっち、心の声がダダ漏れなんですけど」
「ふぁいっ!すみませんでしたぁぁぁ!」
「・・・まあ、いいけど。誰だってちいのジャンプは見たいと思うわよね。てゆーか、あんた幅跳びじゃなくて高跳びよね?そもそも跳び方がちがくない?」
「あ・・・俺、幅もやってみたいと思ってて・・・」
「なんだ、そうだったの。じゃあ先生に言ってこなくちゃ」
「え?でも、人数が・・・」
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