『鳥』になる瞬間。
この大会は、『各種目3人まで』と決められている。
男子の幅跳びは
3年の西田先輩、永瀬先輩、2年の三井先輩、1年の上野。
どう考えても俺が出れる人数じゃない。
するとーーー、
「この大会、学年別よ?1年は上野くんしかいないじゃない」
「え?!学年別なんすか?!てっきり共通かと・・・」
「共通の大会なのは、この大会の一個前のヤツ。だから出れるわよ」
「そ、そうなんスか・・・」
『どうするの?出るの?』
「ぜひ出させてください!」
「いや、それあたしじゃなくて先生に・・・」
『いいよ〜』
「分かりました、それじゃ先生に言ってきま・・・」
『だからいいってば』
「「うおっ!先生、いつの間に?!」」
「田村が『そ、そうなんスか・・・』って言った時から」
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