『鳥』になる瞬間。



そして現在。
全員の点呼が終わり、ピットに移動することになった。
「ねーねー千早、あずちゃんは?」
「あずなら今日は出ないよ。三段だけなんだってさ」
「え?!あずちゃん三段も始めたの?!」
「まあ、あの子身長高いしねー、足のバネもすごいし」
「そっかぁ・・・」

ーーーあずはきっと、私に気を使って出場しなかったんだと思う。ほんと、変なとこに気を使うのは変わってないんだから。

「そーそー、今回の大会、あの子も出るんだってさ!」
「あの子?」
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