【短編】光
仲間
助けを呼んでいたのは、
着物を着たキレイな女の人。
たぶん、平安時代くらいに生きていたひとなんだろう。
私は、意を決してその女の人に話しかけた。
「どうしてココにいるの?」
そうココは、暗い暗い森の中。
女の人は、悲しそうな顔をしながら泣いている。
ただ、助けてと呟いて。
女の人は、少しずつだけど自分の事を話してくれた。
苦しいって事、寂しいって事、助けてほしいって事・・・・・・・。
だけど、私には何も出来ない。
どうしたらいいのか分からない。
助けを求めている人を
助けられない・・・・・・・・・・。