闇だらけの総長~刻印に隠された過去~
ドアを閉めるとともに海斗の叫びも途絶えた
やれやれ、なんと大人げない大人なんだ
それに加えて聖子はひねくれてる部分はあるものの根は素直だ
年上なのに可愛く思ってしまうわ
やべ、重症だな
葵が恋しくなってくる…
って、何言ってんだ俺!
頭から追い払うように左右に振る
聖「だ、大丈夫?」
はっ!
現実に意識を取り戻され、これからの事を瞬時に考える
美「とりあえず今日は下見という事で、明日転校してくる貴女と偶然あって意気投合
そして、今はその校舎案内をしているという設定で校内を回りましょうか
でも、貴方は架空の存在だから放課後など以外で姿を現さないよう昼間は俺の使ってる空き部屋に居て下さい
あ、それとこれから学校で会う場合はタメ口となりますのでご了承ください、曄子」
言いながら人差し指を口に当てて微笑む
聖「うひゃー/////」
プッ!
うひゃーってなんだよ
つい、笑ってしまった俺に更に顔を赤くして照れる聖子
はぁ、癒される…
それから、俺と聖子は校舎を回りながら明日からのことについて話し合ったりした
それが終わるとそれぞれ戻り俺は教室に向かいながら明日から、怜桜達とどう接していくのかを考えていた…