闇だらけの総長~刻印に隠された過去~

それにたいして怪しい笑みしか浮かべない怜桜は怖いと思った

その後怜桜も慶羅に耳打ちをした

怜「これで納得したか?」

慶「あぁ、……わかった」

まだ、納得してないのは見てわかるが、とりあえず返事をしたというところだろうか

怜「今日はこれで解散
紅炎はまた後日しっかり説明した上でお前らの意見を聞かせてほしい…
それでお前らは明日倉庫に曄子連れて行くから倉庫の奴らに準備するように連絡入れとけ
いいな?」

最後に「何も文句は言わせない」という感じに圧のかかった黒い笑みをもらって皆は「はい」以外の返事が出来ず、その場を解散することとなった


その夜俺は自分の寮部屋で隣に居るだろう美桜の事を考える

考えるというより、最近あったことの整理とでも言おう

美桜を最初に見たのは桜巍高校前

門が閉まっていて4メートルも高さのあるその門を飛び越えた事には正直驚いたとしか言いようがないな

そして、最初に対面したのは屋上

気配を感じたから呼びかけるとあいつがいて初夏という時期に長袖長ズボンと季節外れの格好をしていた

対面して改めて気づいたが、目に光がなく何に対しても口の口角が上がる事があっても目が動くことはなかった


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