闇だらけの総長~刻印に隠された過去~
沙奈side
さ、最悪〜!!
なんで!?
なんでカードが20枚以上も残るのよ!!?
ガックシって音が出そうなほど今の私は落胆している
樹「結構残ったね〜
僕枚数少なくなると思ってたな」
ガバッ
勢い良く顔を上げてなんで?って思った
そんな事言われたら期待してしまう
沙「な、なんでそう思ったの?」
すかさず、私が問うと樹は大好きな笑顔で答えてくれた
樹「だって、僕達めっちゃ仲いいじゃん?」
ドキッ
私の心臓が激しく動き出したのがわかる
樹はいつも心臓に悪い言葉を言う
私も樹みたいに素直になりたい
けど…、私は意地っ張りだからなかなか素直な気持ちを言えない
この仲が壊れたくないっていうのが1番の逃げている理由なのかもしれない
今は、それでいいとまだ思えているから
この関係を保っていたい
沙「そ、そうね
遊びの占いだもの
トランプには私達の仲は測れなかったのよ」
樹「そうだね!」
一瞬ポカーンとしていたが、すぐに我に返り同意してくれた
それが何よりも嬉しかったのはナイショの話