闇だらけの総長~刻印に隠された過去~

数先「あ、当たり前じゃない」

言ってしまった事を後悔したのか濃ゆいファンデーションを塗られていてもわかるほど青ざめた顔

美「じゃあ、一緒に解きましょうか
制限時間は何分にします?」

先生がチョークを持ち構える

数先「私は10分で充分よ」

顔色が戻ってきた

自分が解けなかったとしても、この子も解けないから大丈夫とでも思っているのだろうか

それとも開き直ったのか

まぁ、どちらにせよ俺が勝つのは決まってる

美「では、制限時間は10分
先に正確に解けた方が勝ち
修、合図だして」

やれやれといった感じの顔をし、立ち上がり、どこから持ってきたのかストップウォッチを構える修

修「よーい、スタート!」

カッカッカッ

黒板とチョークが擦れあう音だけが教室で鳴り響く

よし、終わった〜

って、あれ?

先生途中で固まってる

ギブアップなんだろうか


< 79 / 142 >

この作品をシェア

pagetop