水曜日の片想い
来年はわたしもついに高校3年生。
高校生活最後の年をもう少しで迎えるところだ。
賑やかだった校内も最近は妙な静けさが続いている。
少しずつ今の3年生の気配が消えていくことに、みんなが気づき始めたんだ。
それを寂しいと思う気持ちが表に現れてきているんだと思う。
わたしは別に仲が良かった先輩がいたわけでもなく、3年生が卒業してしまうことにそれほど寂しさを感じてはいなかった。
むしろ無関心な生徒の1人。
それでも、こんなに3年生のことを考えているのにはちょっとした理由がある。
わたしが今、3年生だったらいいのにと思い始めたから。