ずっと…………

女子side 香代ver

 「いらっしゃいませ。
  2名様でよろしいですか?」

「はい」

「こちらへどうぞ。
 ご注文が決まりましたら
 そちらのボタンを押して下さい」  


店員さんは一礼すると去っていった。


「結実は何にする~?」

「う~ん」

「悩むよね」

「うん」



「あっ、私コレにする」

「じゃあ私はこれで」

「んっ、了解」

ピンポーン

「ただいまお伺いします」
     、
     、
     、 

「「いただきます」」


「結実、美味しい?」

「うんっ。香代ちゃんは?」

「美味しいよ~。一口、食べる?」

「じゃあ私のもどうぞ」

「やったぁ」



「「ごちそうさまでした」」

「ふぅ。食べたねー」

「そうだね~」

「今日、ごめんね」

「えっ、なにかありましたか?」

「暁達のせいでお昼遅くなった事とか。
 それより結実、タメで良いよ」

「大丈夫で…だよ」

「そう?」

「うんっ」

「良かったぁ。2人とも良いヤツだから
 仲良くしてあげて、てか今度4人で
 遊んだりしたい。きっと楽しいよ」

「楽しそうだけど、私が一緒でも良いの?」

「当たり前じゃん、友達だし」

「ふぇ」

「どうかした? あっ‼もしかして私
 迷惑だったりする?」

「ううん、違うの。
 その…友達って言われたのが嬉しくて
 私、お話するのとか苦手で
 今日もクラスの子とちゃんと話せるか
 不安だったから。えっとそれでね
 今日は私と仲良くなってくれて
 ありがとう、これからもよろしくです」

「うわぁァァァァァァ。
 結実~可愛すぎだよぉぉぉぉぉぉ。
 こちらこそ、よろしく‼」


わいわい ガヤガヤ



「ところで今日は入学式だった訳ですが
 ズバリ‼ 
 結実は気になった人とかいた?」

「えっ………う~ん。私はいないかなぁ」

「さすがにいないかー」

「うん。じゃあ、か…香代ちゃんは?」

「わっ私⁉」

「うん‼」

「いっ、いる訳ないじゃ~ん」

「…だよね」

「なに、その意味深な間は」

「香代ちゃん、好きな人いない?」

「いっいないよ~ いるわけないじゃん」

「そうなの?
 私、香代ちゃんは
 暁くんが好きなんじゃないかと
 思ったんだけど」

「えっ…………」

「私の勘違いだったんだね。
 変な事、聞いてごめんね」

「大丈夫だよ。
 じゃなくて、その…………」

「ん?」

「あってるよ。私、暁のこと好き…だよ。
 でも、どうして分かったの?」

「それはね…………
 さっき、教室で暁くんと話してるとこを
 見てなんとなく」

「結実、すごい‼
 真洋にもバレてないのに。
 一応だけど、誰にも言わないでね」

「もちろん‼
 私、香代ちゃんのこと応援するよっ」

「ありがと~」




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