カルピスとレモン
「もしもし、あのさ…今日は何で学校に来なかったの?」
私は声が震える。
「今日、病院に言ってたんだ。」
「どこか悪いの?」
「バスケして手首が痛めた」
そうだったんだ。よかった。
私は安心した。なにか病気かと思っていた。
君は不思議そうにきいていた。
「どうしたの?」
私は震えた声で答えた。
「心配してたから、私ね、あなたのことが好きだからなんで学校来ないのかなって気になったんだ。」
…言った、言えた。
あとは返事を待つだけ。
緊張して手汗がやばい、でも、直接じゃない、電話だけど耳もとで君の返事を待っていた。
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