カルピスとレモン
最初は目立たなくて気にもしなかった君。存在すら、知らなかった。
君への存在が強くなりだしたのは、高校最初に入ってからの行事だった。
ナンパみたいにケータイのLINEを聞いてくる。
私はiPhoneを買ってもらったばかりだったから使い方もあまりらよくわからなかった。
だけど、中学の友達と別にまともに話せる人が増えた。
それが君だった。
帰りのバスでの席が近いのにケータイでの会話。
本当に変な人。
顔もそんなにかっこよくもないし、たいして最初は好きじゃなかった。
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