もうすぐ私は、この世を去ります




久しぶりの健康状態が嬉しかった。



でも、あることを悟ってしまい私はそれを恐れる。



おかしいな、死ぬことなんて怖くなかったはずなのに。





いつ死んでもおかしくないと言われている私の身体。



健康状態になるなんてほぼ不可能と言われている私の身体。





なのに今、どこも悪くなく健康状態ってことは、これは神様がくれた最期のご褒美なのかもしれない。





今までずっと不健康だった私ヘの最期の贈り物。




とりあえず私は起き上がる。



さて、これから何をしようか。



きっとこれが最期の晩。やり残したこととかないだろうか。





< 2 / 11 >

この作品をシェア

pagetop