寂しがり屋のお月様

お月さまは憧れました



ある夜、お月さまは

一組の人間の恋人たちを

柔らかく儚げな光で包んでいました



『君はあの月のように美しい。

誰よりも君を愛してる。』



月は美しさの代名詞。


けれど、お月さまは

ちっとも嬉しくありません。


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