【完】何度でも、キミの瞳に恋をする。
『そうですよ。』
………え。
いきなり聞こえた、応えるようなその声に困惑している私に
“ぬいぐるみ”は微笑んで言った。
『私が、しゃべりました。』
そんな………
嘘だ……。
「ぬいぐるみが、喋った!?」
『失礼な。私はぬいぐるみじゃありませんよ。
私の名前ははメリ。
あなたの使い魔です。』
使い魔…?
あの、おとぎ話に出てくる?
このぬいぐるみ、が?
『そうです。ここは魔法界です。
あなたがいた、人間界とは別次元の世界です。』
「どういう…こと………?」
あなたが……………“いた”………?