【完】何度でも、キミの瞳に恋をする。
3*『私の会いたかった“ホシ”』
ホシ………
私の記憶に深く留まる彼は、誰なんだろう。
そんなことを考えているとまた、私は無意識にまた、屋上へ向かっていた。
重い扉を押すと
ギィィと、年季の入った音が響いた。
最近はめったに姿を表さなくなったメリからは
咎められることもなくなったからか
私は考え事をするとすぐ、屋上でサボる癖がついてしまったようだ。
はぁ………
ため息をついてコンクリートの床に寝っ転がる。
背中に感じる
ひやりとした感触がどこか心地よかった。