【完】何度でも、キミの瞳に恋をする。
『星』
その文字の周りを軽くはたくと
『黒羽惺』
滲んで見えにくくなったその名前が顕になった。
黒羽…惺………。
よく、屋上にいる彼。
1年Sクラスのなかでもトップを誇るStarsの一員。
謎に包まれ
その漆黒の瞳と同じく艶やかな髪を持ち
どこか妖艶に心を惑わす………。
『惺』
“星”に“心”がついただけのその漢字は
『セイ』と読んでもおかしくはない。
さらに星の漢字は、そのままホシとも読むことができる。
もしかして………
私は思わず息を飲んだ。
黒羽惺が………………………?!