【完】何度でも、キミの瞳に恋をする。
「………っ!!」
強くて抑え切れるかわからない。
「シールド………っ!」
もう一度強く貼り直す。
全部の集中をシールドに集中させると
「はぁ…っはぁ………っ」
やっとの思いで遮ることができた。
『シールドしか、使えないのですか?』
メリの甘いわたあめのような声が
鋭く尖る。
『半年もこのトワイライト魔法科高校にいて、
シードルごときしか使えないのですか?
しかもそれも、ままならない。
優菜さん、今までなにを学んできたのですか?』
「で、できるよ!
シールド以外も!!」
それは、本当だった。
繰り出せることは繰り出せる。
決して、強がりではない。
………………………―――はずであった。