【完】何度でも、キミの瞳に恋をする。
『では、やってみてください。
次はシールドはなしですよ。』
メリはそういって笑うと
『ウォーター ウォール (水の壁よ立ちはだかれ)』
さきほどよりは小さめの水の壁を繰り出した。
これなら、いける。
そう思った私は
『リーフ ウォール (草木の壁よ立ちはだかれ)』
水属性に対抗する草属性の技を繰り出した。
お互い、距離を狭めていく。
そして…………
バァンッ
と激しく音を立てて
ぶつかった。
押したり引いたりふたりの真ん中で揺れ動いている。
そのまま水の壁が押して…………
私の、草の壁を壊して押しのけた。
水の壁が勢いよく迫ってくる。
次にまた魔法を繰り出す余裕は
ない。