【完】何度でも、キミの瞳に恋をする。
『ポップ(弾けろ)』
突如、水が弾けて宙に舞った。
私はその水しぶきを、
頭から浴びた。
びっしょびしょになった私は非難の目でメリを睨む。
『魔力対決で使い魔に負けて、どうするんですか。』
とメリは涼しげだ。
「でも、魔法ができてどうするってわけでもないし…………」
どうせ死ぬだけじゃないの。
無意識のうちに付け加えたその言葉は
メリにも感じられたようだ。
『理由ならあります。』
メリはしっかりと私の目を見据えて言った。
『優菜さんは学園一………いや、世界一の魔女になる。あるいは、なろうと志す必要性があります。』