【完】何度でも、キミの瞳に恋をする。
2*『黒羽くんの正体と涙』
柔らかな風が私のスカートを揺らす。
肌寒い、季節になった。
いつの間にか久しぶりになっていたベランダで
散りかけた金木犀を眺めていると
「芹沢ちゃん…………!大変だ!」
いつの間にか走ってきたリリーちゃんが
私に勢いよく飛びつきながら叫んだ。
「芹沢ちゃん…………!!」
リリーちゃんが声をうわずらせながらも話し続ける。
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2*『黒羽くんの正体と涙』